二次性高脂血症2:甲状腺機能低下症
二次性高脂血症、続発性高脂血症について次に甲状腺機能低下症を考えてみます。
甲状腺とは、ざっくりといえば代謝をつかさどるホルモンを産生しています。
首の前側に存在し、まさに蝶ネクタイのような格好をした臓器です。
小さな臓器ですが、この甲状腺ホルモンがなければ生きていけません。
甲状腺機能が亢進した状態が「甲状腺機能亢進症=バセドウ病」といいます。
有病率も高い疾患であるので、身近にもこの病気の人がいるかもしれませんね。
バセドウ病では、代謝を亢進させる甲状腺ホルモンの量が多く、動悸・発汗・血圧上昇・頭痛などの症状がでます。
休みたいときも、自動的に体が働いているような状態です。
逆に、甲状腺のホルモンが低い状態を「甲状腺機能低下症=橋本病」といいます。
甲状腺ホルモンが少なく、だるい・疲れる・寒がり・脱毛・体重増加・体温低下などの症状がでます。
ここで血液検査で高脂血症が特徴的であり、高脂血症の診断から甲状腺機能低下を発見されることもあります。
肝臓への脂質の蓄えを行う作用が弱まり、なかなか肝臓へ回収できないため血中でコレステロール等が高値となります。
甲状腺の病気は女性に多く、不摂生をしているわけでなく高脂血症を指摘された場合は
甲状腺の検査もしてみるとよいかもしれません。
トクホで下げる
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