血管狭窄疾患…ASO等

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血管狭窄疾患…ASO等

動脈固化を代表とする血管の障害は、前述の「動脈瘤」というコブだけでなく、「血管狭窄」という状態を引き起こします。

 

「粥状硬化」のメカニズムからもわかる通り、本来血管の成分ではないものが血管に沈着する訳ですから、当然内腔は狭まり、血液の通る道が狭くなってしまいます。

 

大血管とよばれる、太い血管では急に詰まって虚血になるということは少ないですが、細い血管ではそれがありえるのです。
このメカニズムでおこる病気である虚血性心疾患については後述します。

 

他に有名なものに、「閉塞性動脈硬化症」という病気があります。
病名にもあるように、動脈硬化によって血管が閉塞しておこる病気であることがわかります。
この病気は下肢の血管でおこり、虚血症状をきたします。

 

中年以降の男性に多く、ゆっくりと進行していきます。
主な症状は、下肢の冷感や色調の変化、間歇性跛行です。
進行すると、安静時に痛みが生じ、さらに虚血が進行し酸素供給が追いつかなくなると下肢の壊死に至ります。

 

このうち、「間歇性跛行」という症状は他の病気にあまりみられず特徴的です。
間歇性跛行とは、歩いていると虚血が進むため足の痛みが出現し、止まって休憩します。
しばらく休憩すると、また歩くことができるという状態です。

 

動脈硬化で血管は狭窄し、検査では狭窄像や側副血行路の発達がみられます。

 

リスクとして、もちろん高脂血症が挙げられますが、この他にも糖尿病や喫煙、肥満などがあり、動脈を傷つける状態を放置するとおこりやすいことがわかります。

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