中性脂肪、コレステロールの構造と役割、正常値

中性脂肪、コレステロールの構造と役割

血中の脂肪は、中性脂肪やコレステロールという名で呼ばれています。
どちらも脂肪の一種ですが、それぞれ何を表しているのでしょうか?

 

体内の中性脂肪は、主にTG(トリグリセリド)という物質です。
TGは、1分子のグリセロールに、3分子の脂肪酸が結合した構造をしています。
TGの正常値は、150mg/dL以下。
TGが高値のまま放置することで、動脈硬化や血管障害、膵臓や肝臓に障害を与えます。

 

コレステロール

中性脂肪(主にTG)と同じく知られているコレステロールも、脂質の一種。
細胞膜を構成し、ステロイドホルモンの原料になる重要な物質です。

 

コレステロールは、HDLコレステロール(俗に善玉コレステロール)と
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)に分けられます。
正常値は、LDLコレステロールが140mg/dL以下です。
LDLコレステロールを高値のまま放置すると、動脈硬化や心筋の虚血疾患などが起こります。
コレステロールと、心筋の虚血疾患には明確な相関があるとされています。

 

中性脂肪もコレステロールの役割

ただ、中性脂肪もコレステロールもただ悪いものとして、血中に浮かんでいるわけではありません。
例えば、中性脂肪に含まれる脂肪酸は分解を受けて、エネルギーを産生できます。
血糖が低いとき、β酸化と呼ばれる機序を介して、脂肪酸を分解。エネルギーを産生します。

 

コレステロールは、細胞膜の構成と述べました。
細胞は人間の皮膚、内蔵、すべてに存在し、その最小単位です。
細胞膜は、コレステロールに含まれるリン脂質からなり、「流動性」をもつ特殊な構造となっています。
細胞内に必要な物質だけを通し、排泄すべきものは排出。
そんな機構を兼ね備えます。

 

さらに、細胞内・細胞外の浸透圧の差に耐える強度を持ち、
隣接する細胞と接着する機能や物理的な圧迫に耐える強さを持つなど、なくてはならない存在です。

 

ステロイドホルモン

コレステロールの「ステロイドホルモン産生」という働きも忘れてはいけません。
ステロイドというと、副作用で騒がれた薬です。
悪い印象を受ける方も多いかもしれませんね。
でも、体はステロイド骨格を持つホルモンなしでは機能しないのです。

 

例えば、「コルチゾール」というステロイドホルモンは、
ストレスから耐えるさまざまな生体反応を司っています。
コルチゾールが欠如すると、低血糖・低ナトリウム等で命に関わる症状を引き起します。
また、「性ホルモン」もすべてステロイドホルモンです。
これは後にコレステロールの上昇と関わってきます。
「性ホルモン=ステロイドホルモン=コレステロールを原料とする」と記憶しておいてください。

 

生きるために必要

悪い印象の強い中性脂肪とコレステロールですが、
生きるために必だからこそ、高めに維持する指令が強いのです。
食べ物に飢えた時代は、生きるために高めに設定された目標が丁度よかったのでしょうね。
しかし飽食の時代の今は、これらの血中濃度が高いことで、弊害が目立ってきました。

 

中性脂肪もコレステロールも、健康維持のためには、正常範囲にとどめることを目標として下さい。
どちらも、食事由来の栄養です。
食生活に相関して変動するため、普段の生活を改善することで
変化を起こせるという点では、日頃の生活習慣の善し悪しを確認するにも、よい指標となるでしょう。

 

 

 

これから、中性脂肪やコレステロールについて、
体内での働きや代謝機構、病気との関連などを詳しく解説していきます。
なぜ正常値に保つべきなのか?何が上昇の原因になるのか?
正しく理解して、行動へつなげてほしいと思います。

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